日本国内でトップレベルの陸上風力の導入ポテンシャル量を誇る青森県では、風力発電に係る新規設備の設置や設備更新がされており、更に2020年には経済産業省及び国土交通省により洋上風力発電の有望区域に選定されました。
国際的にも持続可能な社会としてのSDGsをめざす活動が本格化する中、風力エネルギーについて、地域が主体となり、当地での産業・雇用への更なる拡大や中長期的な人材育成を多くの関係者とともに検討すべき時期に来ました。
しかしながら、再生可能エネルギーを主力電源の候補として考えるにあたり、青森県に豊富なポテンシャルが存在する風力エネルギーについては、地域としての取組が充分に検討できていない状況でした。
このような状況の解決に向け、弘前大学地域戦略研究所が「青森風力エネルギー研究会」を主宰し、これまで風力エネルギーに関する研究・調査等を実施してきたところ、地域での連携を基にした地域産業や教育について、さらなる活性化が可能であるという結論が出されました。
この結論を受け、より広域的で実践的な組織として「特定非営利活動法人青森風力エネルギー促進協議会」を設立することとしました。
特定非営利活動法人として申請するに至ったのは、「青森風力エネルギー研究会」が実践してきた非営利での活動や事業をさらに定着させ、継続的に推進していくことや、東北地方に活動を広げていくために他地域の行政や関連団体との連携を深めていくことなどの活動を進めるにあたり、任意団体では信頼度の面で限界があることから、社会的に認められた組織にすることが最良と考えたからです。
また、風力・海洋エネルギー関連市場への参入をめざす青森県内企業に対する支援・育成事業をスムーズに進めることができ、地域産業の振興及び雇用の創造に貢献できると考えます。
2020年11月11日
特定非営利活動法人
青森風力エネルギー促進協議会
理事長 西 秀記